繰り返すということ
2009年3月16日 12:45
繰り返すということ
昨夜、森山大道という写真家に関する番組を見ていた。
写真家として大成した彼が東京工芸大学で後進の学生に話すシーンがあった。
『写真家は、数とってなんぼ。』
という趣旨だった。
個人的にはこれには大賛成。
私が唯一、デスクワーク系サラリーマンとしてすごした4年間、やり続けた仕事がある。
社長が選んだある食品に関する特定の業界の記事を人目でわかるようにチャート化するという作業だ。
それが月間、約20~40本。もちろん、営業の仕事をしながら。
特にその業界について興味があるわけではなかった。もともと好奇心が高い口なのでゼロでもなかったけど。
始めは、業界団体の関係性もわからないし、どの要素を抽出して、どう表現したらいいかわからなくてもさすがに1年もやってると、専門用語や業界独特の雰囲気もわかってきたりする。
で、今、この仕事をしていて、正直、当時の業界知識が仕事に役に立っているかというと、まったく役にはたっていない。
しかし、あの繰り返しの4年間がなければ、今、企画書・提案書を今のレベルで作ることは用意ではないと思っている。思考のチャート化という技術は、パワーポイント全盛のこの時代にとても役に立っている。そいう言う意味では、当時の会社には感謝しても感謝しきれない。
ちなみに、私の企画書は、自分でいうのもなんだけど、結構、みてくれと判りやすさという視点で評判がよい。代筆のオファーがあるくらい。ま、断るんだけど。(笑)
さて、繰り返しの話。
4年間、月2回締め切りがあったので、約100回の締め切りがあったことになる。
仮に100回の繰り返しがあったとすれば、そこには、100の失敗と100の成功があったはず。
まず、この失敗と成功を自分で感じることができるか。
この経験を持っているかいないかは本当に大きいと思う。
もちろん、ただ100回を同じレベルで繰り返していてはいけない。
一見同じ作業を100回しても、100回毎の反省ができる人物。
これは、伸びる。間違いなく伸びる。
これは、人としても組織としても同じ。
でも、これが実現できている人や会社は実は少ないように思う。
なぜか。
まぁ、単純に楽しくない。辛い。というのもあるんだろうけど、
なにより、繰り返すという事をナメてるんだと思う。
写真家になりたければ、写真展を1回見るより100回シャッターを押す。
ライターになりたければ、1冊の本を読むより10本の記事を書く。
プランナーになりたければ、1回のセミナーを聞くより100回の思考実験をする。
見る・聞く・感じるなんて誰でもやる。
1回の知ったかぶりより100回手を動かした奴の方が強いにきまっている。
100回単に手を動かした奴より100回頭と手をいっしょに使った奴の方が強いに決まっている。
天才と呼ばれる芸術家だって、デッサンの訓練は、人知れず山盛りやるもんだ。
何かの道へ進もうと思ったとき、自分の武器ができるまで、必ず通らなくてはいけない修行の一つなのだろう。
もちろん、大成の保障はない。
でも、進みたいならやるしかない。
もうすぐ4月。新しい才能が社会にデビューする。
すべてのルーキーと発展途上のすべての人々へエールを送ろう。
私も追い越されないようにさらに気合を入れた繰り返しの毎日を送ることにしよう。






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